Peter Bernholz 『Monetary Regimes and Inflation: History, Economic and Political Relationships, Second Edition』 2015年• (ただしこれはあくまでも年率1万%を超えるハイパーインフレの発生条件であって、ハイパーでないインフレが近い将来発生する可能性を否定するものではありません。 それで、ますます貨幣を刷ってシニョリッジを獲得しようとすると、その結果インフレがさらに昂進して…、という悪循環に陥ることになる。 日本でも、第二次世界大戦の敗戦直後にハイパーインフレに見舞われています。 雑誌『表現者criterion』の定期購読はこちらから。 現在でもそうだが、外貨はもっとも流動性が高い資産のひとつであり、インフレの状況を敏感に察知する(アベノミクスに真っ先に反応したのも為替であった)。
もっともちろん、この件数に戦後日本のインフレは含まれていません。 そのため、私たち日本人は資産の多くを円建てで持っています。
もっとこのインフレの急速な収束を「レンテンマルクの奇跡」 das Wunder der Rentenmark と呼ぶ。 その記憶は徐々に薄れているものの、日本の経済史にとって重要な事件です。 昨日までハム・サンドイッチがたった14,000マルクだった同じ喫茶店で、今日はそのサンドイッチが24,000マルクとなった。 1948年のハンガリーのハイパーインフレでは、労働者は1日に3回に分けて給料を貰い、給料が無価値にならないように小切手を現金化しようとする労働者の妻たちが、一日中職場と銀行の間を往復していたとされる。 2016年6月9日閲覧。
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